移動平均線

移動平均線(Moving Average、MA)は、株価や為替レートなどの時系列データにおいて、特定の期間の平均値を計算して、その結果を線でつないだものです。移動平均線は、データの変動を滑らかにするために使われ、トレンドの方向を視覚的に確認するために非常に役立ちます。

主に以下の種類があります:

  1. 単純移動平均線(SMA: Simple Moving Average)
    一定期間(例えば5日、25日、200日など)の終値の平均を計算します。例えば、5日移動平均線は、過去5日間の終値の平均を毎日計算し、その平均をつなげたものです。単純で直感的な方法ですが、直近のデータに重みをつけないので、過去のデータが急激に変化した場合に反応が遅れることがあります。
  2. 指数平滑移動平均線(EMA: Exponential Moving Average)
    単純移動平均線と違い、直近のデータにより大きな重みをつける計算方法です。そのため、価格が急激に変動したときに、EMAはSMAよりも素早く反応します。短期的なトレンドを捉えるのに有効です。
  3. 加重移動平均線(WMA: Weighted Moving Average)
    こちらも直近のデータに重みをつける方法ですが、EMAと異なり、各データに異なる重みをつけて計算します。例えば、最も直近のデータには最も重い値を、最も古いデータには最も軽い値を割り当てます。

移動平均線は、主に次のような目的で使用されます:

  • トレンドの確認
    移動平均線を使うことで、価格の上昇や下降のトレンドを視覚的に確認できます。例えば、価格が移動平均線の上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドと判断されることが多いです。
  • サポート・レジスタンスラインとしての活用
    移動平均線は、価格がそれに接触すると反転する可能性があるため、サポートラインやレジスタンスラインとしても使われることがあります。
  • クロスオーバー
    短期の移動平均線(例えば5日線)が長期の移動平均線(例えば200日線)を上抜けた場合、上昇トレンドのサインとされ、「ゴールデンクロス」と呼ばれます。逆に、短期移動平均線が長期移動平均線を下抜けた場合、下降トレンドのサインとされ、「デッドクロス」と呼ばれます。

これらを元に、トレード戦略や分析に活用されることが多いです。

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